長野県富士見町で、在来構法のサウナ小屋のセルフビルドを開始しました。

105mm角の軸組は精巧な手刻みによる頑強な構造体。

しかしブロック遊びのように組み立てることができるので、ツーバイフォーより簡単に強い構造が作れ、ログハウスよりずっと早く上棟できます。
実際、この状態にするのに土台から始めて3時間ほどでした。

しかも樹種は国産のヒノキですので、湿度の高い森でもカビることなく長持ちします。


セルフビルドの契約だったのですが、近いことと、写真が撮りたかったので、私たちも1日ボランティアに駆け付けました。
木々に囲まれた森にはたくさんの野鳥がやってきて、サウナには最高のロケーションです。

組み上げが早く終わったので、お施主様夫婦とガーデンランチ。
これが仕事でいいんでしょうか。

最後は垂直を確認して仮筋交いを打ちます。

ストーブ、窓、ドア関係がフィンランドから輸入中で7月になるため、この状態でしばらく休止になります。
屋根関係はお客様が自分仕様で作りたいということで、今回は構造体のキット提供になります。

サイズは内寸が2.4m角と、4畳ぐらいのサイズです。
サウナ小屋としては6人ほどが入れるので、ご近所の方も楽しみにしておられます。
考えてみれば、遊び小屋やワーキングスペースとしても面白いですね。

八ヶ岳むらはま工房のサウナ小屋の壁構造は、充填断熱、内張り断熱、外側に透湿防水シートと通気層、内側に内張り断熱+アルミシートによる防湿層と通気層、そして内装は無節の国産ヒノキと、最高の断熱構造と最高の内装になっています。
小屋として売られているサウナの中では異次元な断熱構造になっています。

技術的には特に難しいことをしていないので誰でも真似を出来る構造ですが、この構造で販売している会社はないと思います。
なぜなら、市販のサウナ小屋の価格で上記の構造にして広告費を掛けたら、利益は全部飛ぶというか、赤字になってしまうでしょう。

それ以外にも、通気層の中を熱気がまわって空気が循環するという、サウナ小屋仕様の工夫もなされています。
ストーブ、窓が入ったら、続報をアップしますので、お楽しみに!