木材商社の営業の方と世間話をしていたところ、外材がどんどん高騰しているという話になった。
コロナ禍でDIYでもしようと思ったか、出歩かないからお金の使いどころがないのか、北米ではかなりの新築ラッシュであるらしい。
またバイデンさんが移民の受け入れを表明したことで、移民の住宅需要も見越しているらしく、ホワイトウッドや米松の垂木や間柱などが不足気味、4月入荷分からは金額も2割増しぐらいになるらしい。

それが影響して国産杉の入荷状況の厳しく、価格も連動して高騰しているという。
国内の林業の状況をみるといいことなのかもしれないが、建築コストが掛かるというのはなかなか厳しいものがある。

このぐらいの建物をこのぐらいの値段で建てたいというのは、皆さんだいたい似通っている。
建築の粗利というのは決して高くないので、2割増しで仕入れたものを同じ値段で提供して、そこに固定費が掛かると、もはや赤字経営になってしまう。

実際は設備機器やコンクリートなどは上がらないかもしれず、そう言ったところで細々とやっていくという感じだろうか。

八ヶ岳周辺もコロナ以降、尋常ではない忙しさで、ビルダーや設備業者のスケジュール取りが本当に難しくなってきている。
私自身もコロナ以降無休で時には深夜まで見積りや図面を書いて朝一で現場に行くという状況だが、仕事は増えていく一方だ。
応援を頼んでも、帰ってくる答えはいつも、
「いや、こっちの応援に来て欲しいぐらいだよ」という感じで、疲弊しきっている。

飲食店の支援ももちろん大事だが、建材の安定供給や金額が高騰しないような施策も、ぜひとも期待したい。