昨日9月3日火曜日から金曜日までの4日間、再び長野県林業総合センターにて森林・林業セミナーを受けています。
センターには様々な展示がありますが、面白いのは色々とウンチクを書いた無垢材のプレート。

写真はオークの無垢材。書いてあるウンチクは下記の通り。

「オークの誤訳」
ナラはカシとともに英語ではオーク(oak)と呼ばれ、欧州、得にイギリスでは、家具材はオークにまさるものはないといわれている。最近では日本でも家具材としてよく使われるが、明治以前は、堅くて重いナラは、せいぜい薪炭材として使われるくらいだった。
明治41年ごろ、中国へミズナラの枕木を送ったところ、この実物を見たアメリカのバイヤーがびっくりして日本へ飛んできて、一躍、ナラ材が脚光を浴びることになった。当時、オークはカシとだけ訳されていたのである。
(ここまで転記)

北米系の輸入住宅などでは、フローリングや家具にオークの無垢材が良く使われていますね。
私はオークやメープルの木目がすごく好きです。

北欧系、ことにログハウスではやはりパインが一番多いです。
躯体がパインなので、建物との相性がいいということでしょうか。
確かに北欧系のカントリー家具はパインじゃないと違和感があるかも。
こういう自分の中での先入観による縛りっていうのがいいのか悪いのか分かりませんが・・・。

発祥はその地域の身近な樹種をうまく使ったということだと思うので、そうすると日本ではスギ、ヒノキ、長野では赤松、カラマツなどをうまく使うのがいいということになります。
しかしこれらの木はその地域に自然に昔からあったというより、高度経済成長期に木材需要を見越して植林した木。
(勝手に生えてくる分も多いですが)
本来の自然な雑木林を構成する樹種ではないので、日本の多様な植生の樹種をうまく利用するというのは、なかなか奥が深い話です。

今月からのセミナーでは木材利用関係の授業が豊富にありますので、色々と吸収して帰りたいと思います。

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