熱効率が非常に優れていると言われるロケットストーブが、最近ますます注目されています。
 
 昨日は、自宅から1時間ほどの山梨県北杜市長坂にあります、「キッチンオハナ」さんにお伺いしました。
 目的は、この店で本格的に導入されたロケットストーブの見学です。
「ロケットストーブ」というのはまだまだ認知度は低いですが、熱効率の良さと自作できるという点で、一部マニアの間でブームになりつつあります。

 ちょっと分かりにくい場所ですが、古いお堂の隣なので一応目印になります。
HPの案内に従って行くと、ありました!可愛らしい看板♪

 問題のロケットストーブはというと、店内に入るやいなや、ただならぬ存在感を漂わせています。

 時期が遅かったのでもう使用していなかったのですが、ストーブ目当てで来たことを言うと、わざわざ焚き付けをしてくれました。(親切!)

 このロケットストーブ、何と言っても一般人でも自作できるのが大きな魅力なんですが、こちらの場合は専門家も色々とアドバイスしたうえ、店主さん自らもかなり研究して参加して作られたそうです。
ちなみに、このロケットストーブが作られた経緯がキッチンオハナさんのブログのカテゴリ「ロケットストーブ」に詳細にアップされています。

中の構造はそちらを見て頂くとして、外側は鉄の作家の作品で、リスや小鳥などが止まった木をイメージした鋼板になっています。

天板上にはタマゴを守る小鳥が。こんなのがブリキ(?)で作れるなんて、凄いですね。

 薪ストーブでは縦引きの断熱された煙突により、強烈な上昇気流(ドラフト)を発生させて煙を煙突から排出させるわけですが、ロケットストーブでは煙突を横引きし、その横引き部分をベンチの中や、床下を這わせ、韓国のオンドルのような効果を発揮しています。
写真左の赤いベンチは煙突の上に泥などを塗り重ねて最後はモルタル仕上げしてるみたいです。
この、「煙道からも暖をとる」というのが、ロケットストーブの最大のポイントのような気がします。

入店したときは結構お客様がいて忙しかったのですが、ランチタイムが過ぎて落ち着いたあとは、本体や煙突の構造、製作したときの流れ、燃焼の仕組みなど、色々と教えてく頂きました。
またロシアのペチカとの併用の可能性にも言及されていました。

ちなみに食べたのは、20食限定の「おひさまプレート」。玄米、お茶付きで¥1200です。、最近ブームになりつつあるマクロビオティックの考えに従い、玄米ごはんと野菜中心のメニューで、とてもヘルシーでおいしく、食べ終わったあともお腹がすっきりして、すっかり健康気分!

お目当てはロケットストーブでしたが、古民家の居心地のよさ、料理、そして「おもてなし」の心が伝わってくる、とても素敵なお店です。八ヶ岳方面にお越しの際はぜひお立ち寄りください。