写真は、以前からお世話になっている、松井田妙義のログビルダーである小山さんの御自宅です。
ちょうど見学会で土日を開放されるという機会だったので、私達夫婦もお伺いさせて頂きました。

この家、なんと去年のログ・ハウス・オブ・ザ・イヤーのポスト&ビーム部門の読者賞受賞作です。
読者賞は「ログハウス・マガジン」の一般の方々の投票で決まるため、ログハウス・ファンの心を鷲掴みにしたということでしょうか。
実は、ビルダーが一番取りたい賞なんです。

設計にはすべて黄金比が取り入れられています。
学校では黄金分割という名前で習ったのをご記憶の方も多いかもしれません。
a:b=(a+b:a)という、アレです。
数値的には1.6:1ぐらいが近似値になると思いますが、
妻によると、ミロのヴィーナスなんかも黄金比で作れられているとか。
(意図してか偶然か分かりませんが。折れた腕は入ってんのか? ま、いいか)
黄金比だけで一冊の本になるほど、奥深いもののようです。

建材には地元の杉やヒノキ、ヒバなどを適材適所に使い、自然素材たっぷりに建てられています。
外壁にベンガラ、内壁に柿渋、床にはオスモなどを採用されており、もちろん説明されてなかったことでもたくさんのこだわりがあるにちがいありません。

たくさんの蔵書の中から、レアな研究本もいただき、
ますますこちらも頑張らねばと刺激を受けた一日でした。

※八ヶ岳に引っ越してからも小山さんとの交流は続いています。
この素晴らしい技術で軸組を刻んでほしい!というマニアック(?)な方は、ぜひご相談ください。