八ヶ岳という寒冷地で生まれたサウナ小屋

誰でも持てるサウナ小屋。
あなた好みの志向に合わせて作るオリジナル設計のサウナ小屋を紹介します。
市販のサウナの断熱性では満足できない!
熱源は薪?電気?
低温か、高温か、
森を眺める明るいサウナ、瞑想にふける光を抑えたサウナ、
静かに過ごす、スマホとつないで音楽を聴く、
一人でゆっくり、大勢でワイワイ、
内装はヒノキ?スギ?

弊社は日本の数社の木材市場、商社、製材所に限らず、
フィンランド、エストニア、リトアニア、ドイツ、中国の様々なログハウスメーカー、バイヤー、サウナ専門会社10社とパートナーシップを結び、そのすべての会社に弊社の担当者がいます。

こだわりぬいた個人のサウナはもちろん、大手が対応してくれない個人経営のサウナ施設の製作にも対応致します。
ぜひとも、お気軽ご相談ください。
0120-521-169 村浜まで(携帯に転送されます)

サウナが身近すぎてピンと来なかったサウナブーム

八ヶ岳むらはま工房は長年フィンランド、エストニアのログハウスを手掛けていたため、サウナとのかかわりはありました。
世間ではサウナブームなんて話は聞いていましたが、サウナが当たり前のフィンランド・ログハウスを扱っていると、元からサウナ好きの人も多いため、逆にあまりブームを感じませんでした。

ある日、以前から付き合いのあった蓼科の薪ストーブ作家、ケンズメタルワークの高橋さんから、ストーブを置くためのサウナ小屋のコラボ依頼がありました。
建物の構造体、断熱構造をゼロから設計し、薪ストーブも専用に設計されたサウナ用薪ストーブです。
聞けば高橋さんは若いころから毎週のようにサウナに入っているヘビーサウナー。
サウナのことを知り尽くした人が一緒に開発してくれるなら、やってもいいかなと思いました。
これまでサウナ室のついたログハウスは見てきたし、キットについてきたサウナストーブを設置してことはあります。

だけど1棟ごと、サウナマニアのフィードバックを得られることは開発のうえでとても貴重です。

じつは難しいサウナ小屋作り

ところがサウナ専用の小屋というのを作ってみると、普通の小屋を作るのとちがい、とてつもなく大変です。
まずサウナというこの超特殊な環境、80℃~100℃という状況をある程度の時間で作り、それを維持するのは並大抵ではありません。
いくら目標の温度に達したからといって、そのあと頻繁に薪をくべていないといけないようでは、ととのうどころではありません。

まあこれは、壁、屋根に断熱層、室外、室内に通気層をしっかり作ることで割と早期に実現できました。
ところがしっかり高温になるゆえ、色んな問題も出てきました。
ヤニが垂れる、油分が揮発する、温度が上がりすぎる・・・
ドアクローザーが油漏れするなんてこともありました。

ひとつひとつ問題をクリアしていくうち、気がつけばサウナではなく、高性能なサウナ小屋作りにどハマりしていきました。
実際のところ、忙しくなってサウナに入る時間より、サウナ小屋を作ってる時間、打合せや設計、色んな建材やヒーターを調べたりテストしている時間のほうがはるかに長くなりました。

しかし難しければ難しいほど、開発していて楽しいということに気づいたのです。
そこでわかったのですが、今日本で売られている屋外に置くサウナ小屋のほとんどは、断熱性があまりよくないものが多いのです。
特に最近はブームのためまったくの異業種からの参入が多く、大して研究もせず、ちっとも温まらないサウナ小屋を売っている業者も多く見かけます。
だけど、そんな断熱性の小屋では薪をくべるのに忙しすぎて、サウナでリラックスしてととのうことなんてできるはずがありません。
そういった業者はブームが落ち着いたらまた別の業種に移っていくのでしょうが、そんなことでは真のサウナの楽しみ、喜びを得ることはできず、日本にプライベートサウナは定着しないことでしょう。

最高水準のサウナ小屋を作ろう!

そこで開発したのが、しっかりと温度があがり、あがったらなかなか温度が下がらない高断熱性と、
北欧のしっかりした快適な室内空間に、日本の美しい木材を融合させたサウナ小屋でした。

結果的には、市販のサウナ小屋では満足できないヘビーユーザーの方々に、いち早く注目していただけることになりました。
その中には銭湯紹介サイトの運営者、サウナ健康アドバイザーといった専門性の高い方、さらにその紹介を受けた超有名なIT企業の会長もおられ、喜びのメールをいただくようになりました。

2023年からは新築専門にしてリピーター様以外のリフォームの仕事をすべてお断りし、サウナ小屋の研究に明け暮れています。(サウナ小屋と親和性の高いタイニーハウス事業は継続しています)
そして、今年製作する第6号からは、パネル式から在来構法へと大きな変更があります。
これは断熱性能は維持しながら現場施工性をアップし、同時に断熱層、防湿層を作りやすくすることで、熱と水蒸気の漏れを極力防いでいます。

ここでは、八ヶ岳むらはま工房のオリジナルサウナ小屋の開発の流れをご紹介します。

第1号 蓼科 プロトタイプ

蓼科の薪ストーブ作家さんである、ケンズメタルワークの作業場内に、まず試作品を作りました。
すでに同じタイプのサウナ小屋を作られていた高橋さん。ヘビーサウナーである高橋さんご自身で体感して、その快適性には自信がありました。
そういう意味では、八ヶ岳むらはま工房のサウナ小屋キットとしては1号プロトタイプなのですが、合同プロジェクトとしては2号機とも言えます。

本機は樹脂サッシの高窓を配置して、内側に木戸をつけ、うっすらとした明かりで瞑想できるサウナ小屋にしました。
また京都の小料理屋のようなイメージで小さなドアにし、ドアに一酸化炭素対策の給気口があります。
試作品では安価に提供できるよう単純な壁断熱のみで内壁もパインの板材を使用。
しかし80度を超えたあたりから、パインのヤニだれが発生しました。
そこで通気層を設け、ヒノキの板材を上張り。
結果的に断熱性がさらに良くなりました。
この断熱性向上による快適性のアップが思ったより大きく、結果的にサウナ小屋の断熱性というのが、いかに大事か、実感することができました。

その後、あまりの高温になるため、樹脂サッシが変形したので、樹脂サッシを自家製の木枠に変えました。実際そこまで熱くする必要はないのですが、うっかり100度以上になってしまうため木製窓に変更、結果的に面白味のある木製窓が出来ました。
(実験ではいいのですが、低温炭化という問題があるため、実際は70~90度でロウリュというぐらいのご使用がおすすめです)

高断熱性というのは温度のあがりやすさとともに、冷めにくさという意味でも非常に重要です。
皆様が訪れる多くの薪ストーブのサウナ施設も、実はスタッフが細目に薪を足したりしています。
個人利用の場合、薪をくべるのはお客様自身になりますので、それに追われていては、ととのうどころでは無くなってしまいます。

キット化をめざし、現場での施工が早いよう、この時はツーバイフォーのパネル構造でした。
しかし作ってみると意外と手間が掛かったため、今は構造的にも堅牢な在来構法を採用しています。

第0号。蓼科

プロトタイプが「Sauna Buider」に掲載されました

ケンズメタルワークさんのサウナ小屋キットの試作品と、この合同プロジェクトのサウナ小屋キット第1号の詳細はムック「SaunaBuilder ー DIYでサウナを作る本」で見ることができます。
ぜひ書店、AMAZONなどでご確認ください。

パーツ制作風景

第2号 山梨県北杜市 K様 別荘のサウナ小屋

シンガポールで会社経営されるK様。
多忙な合間に訪れる別荘は外壁やデッキにユーカリを使った、こだわりの山荘。
その横にひっそりと建つサウナ小屋を探しておられました。

K様は色んな会社にサウナ小屋を見て回られたそうですが、蓼科1号機を見て気にいられ、購入を決意されました。蓼科1号機と左右反転しており、高窓を中心からずらしています。

サウナ用薪ストーブのまわりにオプションのストーンケージを作っています。
温度の立ち上がりは遅くなるのですが、より冷めにくく、肌に来る熱さを和らげてくれます。サウナストーンを置くことは、木材の劣化、炭化を遅らせる効果も高いです。
その後のご報告で、問題なく快適に楽しまれているそうです。
断熱性という点においては、2号機の時点でかなり高い水準にあったと自負しています。

このあたりから、どんどん協力者が現れてきました。
幸いサウナの本場フィンランドとログハウスで20年ぐらい取引がありましたので、知見がどんどん集まってきました。
同時に、サウナの話などしたことない人がヘビーサウナーだったことも多く、世の中にこんなにサウナ好きの人がいたのかとビックリしました。

第3号 山中湖 K様 絶景のサウナ小屋

経営コンサルタントをされているK様。
サウナ・エキスパートの資格を取られたほどのヘビー・サウナーです。
山中湖の景色を一望する、フィンランド・ログハウスの豪華な山荘。
その一角に、サウナ小屋を乗せた展望デッキを計画されておられました。
冬は氷点下20度となる山中湖で真冬でもサウナを楽しむには、薪ストーブでしっかりと熱くなり、一度温まったら1時間以上温度の下がらないサウナ小屋が必要でした。
標準の内壁、外壁の通気層に加え、断熱材も倍に強化、結果、130度まであがり、放置しても1時間以上冷めないサウナ小屋が実現しました。
(木材が劣化するので、むやみに温度をあげてみないでください)
ただ80度あたりから、スギの油分が揮発して目がヒリヒリするという現象が起こりました。
80度の燃焼を8時間ほどやると、それが収まるということがわかりました。
現在は油分飛ばし作業を弊社でしています。
お客様にはご迷惑をお掛けしましたが、この対応がよかったと逆に大変もったいないお褒めのお言葉をいただきました。
今ではfacebookでもつながり、お互いの近況を楽しんでいます。
弊社のサウナ小屋が改良されてグレードアップしていて気分が悪くなったりしないかと思ったのですが、やはりそこは生粋のサウナ好き、バージョンアップを1ファンとして楽しんでいただいています。

この経験により第6号からはヒノキが内装の標準となるのですが、スギの香りも大変素晴らしく、心を落ち着かせてくれるので私は好きです。

また現在はエストニアの会社からアスペン、アルダー、サウナ用アスペンも輸入できます。
またフィンランドのログハウス会社から無節のスプルースを入荷できます。
ただしこちらはパレット購入なので、まとまった量が必要です。
昔から海外からパレット購入すれば安くなったのですが、長く続いた日本のデフレ、円安、原油高、海上輸送費高騰により、国産材のほうが安くなってきています。
日本の森林保護という意味でも、国産材利用のほうがメリットが大きい気がします。
ただしアスペン、アルダーの質感が好きなかたには輸入材もおすすめです。
木材の節はサウナによってヤニ垂れをしたり炭化することが多く、できれば無節がいいですが、節ありがダメというわけではありません。
自作の方などは、節ありでも安く抑えて、そこも含めて楽しんでしまえばと思います。
またコーティング塗装で抑え込むこともありですが、これは塗料を慎重に選ばないと、大変なことになります。

その後、お客様によるとロウリュをすると80度でも熱いため、70度前後の使用で十分快適ということらしく、真冬でも余裕の断熱性ということで大変満足されておられます。
サウナ小屋で、足元が冷えるという話をよく聞くのですが、弊社のサウナ小屋でそういったことは一度もありません。

第2号。山中湖

サウナ室内写真

第4号 軽井沢 K様 高台のサウナ小屋

著名人であるK様の所有する、軽井沢の景色が一望できる山荘。
全国の温泉を紹介するポータルサイトを運営するほどの温泉通のお客様です。

サウナ小屋と水風呂を装備した、絶景の展望デッキを計画されておられました。
全体計画の関係で特注寸法とし、色はシックな単色にまとめています。

内装は長野のスギを使用。3号と同じく最初の油分を飛ばすのに事前燃焼が必要ですが、それが終わるとサウナに良く使われるヒノキ、スプルースとはまたちがった落ち着いた香りを楽しむことができます。
冬季は氷点下25度前後になる軽井沢で、真冬でも十分に楽しめる断熱性を有しています。
その後、サウナ小屋に大変満足しているという、感想メールを送られてきました。
そこには友人たちとサウナ小屋に入ったあと、パノラマ絶景の水風呂に入ったとびきりの笑顔の写真が!
著名人の方なので写真は出せませんが、とてもうれしい気持ちになりました。
また、このサウナ小屋に訪れた、同じ軽井沢に別荘を持つお友達から発注をいただき、第6号へとつながります。

第3号。軽井沢

第5号 長野県原村 S様 森の隠れ家のサウナ小屋

サウナストーブを作っているケンズメタルワークさんのヘビーリピーターであるS様。
高橋さんが取り組んでいるものなら、絶対いいものにちがいない!ということで、無条件に購入を決意されました。
いやあ、そんなファンがたくさんつく会社にならなくてはいけませんね。信頼している、満足されたというのは当たり前、ファンになるというのは、やはりさらに上の努力をしないといけないなと思います。
基本的には第2号がベースになっていますが、小さな改良は1台ごとに取り組んでいます。

第4号。原村 ドアが未塗装です

第6号 軽井沢 K様別荘のサウナ小屋

再び特注サイズのサウナ小屋になりました。
今回から在来構法になり(これまではパネル構法)、まったくちがった断熱構造になります。
防湿層はこれまでより簡単に作れるようになりますので、現場の作業性がアップします。
※すでに終了していますので、また近々加筆して完成させます。

基本構造はこれが最終形かなと(今は)思っています。

製作開始!ブログレポートはこちら

第7.8号 山梨県身延町 不二ホテル サウナ2室

男女それぞれ3.5帖のサウナ室に15kWの大容量の電気ヒーターを設置。
日帰り入浴も可能で、セルフロウリュが出来ます!
※すでに終了していますので、また近々加筆して完成させます。

第9号長野県富士見町 セルフビルドの4帖薪サウナ

現在、セルフビルド進行中のサウナ。
お客様のこだわりをかき集めた、世界にひとつのサウナ小屋が出来る予定です!

オーダーメイドサウナ小屋の値段

サウナ小屋の金額ですが、現在の仕様で現地組み立て込みで300万円前後になっています。
「前後」というのが、資材価格の変動が激しいこと、現場の状況によって金額がかわるからです。
なにせ広告費をあまり使わっておらず、こんなに原価率の高いサウナ小屋は、日本どころか世界でも数少ないと思います。
工事面では、傾斜地、建築確認申請の必要なエリアは追加料金になります。
逆に内装の仕様などの調整で安くすることもできます。
また施設や大人数で利用するなど、大きくすることは可能です。
大きさが倍になったからといって、倍の金額になるわけではありません。
ただ大きくなるとそれだけ温まるのに時間がかかり、燃費が悪いので、最低限の大きさで作るのがおすすめです。
弊社の目標は、これまで「頻繁に訪れたくなる別荘」だったので、サウナに関しては「頻繁に入りたくなるサウナ小屋」にしたいと思っています。
「週1で入る予定だったんですが、2-3日に1回はいっちゃってます」という言葉が聞きたくて、日々製作と改良を重ねています。

弊社施工エリアは八ヶ岳周辺ですが、サウナ小屋に関しては関東圏はすべて対応致します。
また安全で簡単に施工できるキット化が完成すれば、全国にキット販売する予定です。
続報)現在けん引免許なしで運べるトレーラーサウナを開発中!
断熱性を落とさず、小型化することで商品価格と燃費をギュッと抑える予定です。

お問い合わせは、下の問い合わせフォーム、または0120-521-169 まで! フリーダイヤルは代表 村浜の携帯に転送されます。朝8時から夜8時ぐらいまでは大丈夫です!

    お急ぎの方は、その旨お書きいただければできるだけ急いで返信いたします。
    夜間に返信できることもありますので、夕方以外はメールのほうが早く返信できるかもしれません。
    電話連絡もOKであれば、電話番号をお書きください。